価格パリティー – スモールビジネスを成功させるには

2018年10月19日 13:59 JST

価格パリティーとはなんですか?

この言葉をグーグルで検索すれば沢山の情報が見つかりますが、難しい説明や相反する説明もあります。しかし簡単に言えば、価格パリティーとは同一ホテルが利用する販売チャネルやオンライン旅行会社 (OTA) 全てが同じ料金で部屋を提供するという法律により許可された協定の事です。

スモールビジネスはオンライン旅行会社 (OTA) と競争するのが非常に難しいため、このトピックは論争の的になります。フランス、イタリア、オーストリアやベルギーでは価格パリティーの条項を完全に禁止しましたが、残りのEU加盟国はそれを完全に禁止するには程遠い状況です。さらにUSAや中南米アメリカではこれを規制するにはさらに長い期間がかかりそうです。ホテル経営者はこの料金戦略から受けるダメージを最小限に抑えながら収益を得る方法を探す必要があるでしょう。

プラスな点

驚かれるかもしれませんが、価格パリティーには実際あなたのビジネスのプラスになる点もあります。

  • 料金の透明性 – 全てのチャネルで料金が同一であるということからホテルのゲストの信頼を勝ち得ることが出来ます。
  • マーケティング戦略 – The Billboard Effect について、またホテル業界の有名企業と協働することによる宣伝効果については既に以下のページで取り上げました。
  • ビジネスパートナーの保護 – 全てのチャネルが同一の料金を提供することにより、ホテルと各チャネルのビジネス関係が良好に保たれます。

マイナスな点

  • ホテルがゲストに最安価格を提供出来なくなる。
  • Rate disparity が発生するかも知れません。つまり様々な理由によりオンライン旅行会社 (OTA) の中にはホテルのウェブサイトより安い価格を提供する所が出てきます。
  • それらのチャネルによるコミッション料金は規制されていないため、かなりの金額を支払うことになるかも知れません。

どうれば良いか

ここまでで取り上げたように価格パリティーにはプラスとマイナスの点があります。以下の簡単なアドバイスに従うことによって現状から最大限の益を得るようにしましょう。

  • どの部屋がどのチャネルで販売されるべきかを判断して自分のホテルを自分でコントロールしましょう。どのチャネルがあなたのホテルに最適かを慎重に選びましょう。
  • これについては既に販売戦略のブログで取り上げました。https://sirvoy.com/blog/2018/08/14/improve-your-distribution-strategy/
  • また、ホテルが販売料金にどのような付加価値を加えるかは価格パリティーでは制限出来ません。チェックアウト時刻を遅くする、次回の宿泊にディスカウントを提供する、または駐車無料にするなどのアドオンを提供して、ゲストがチャネルを利用しない方が良いと思うようにしましょう。
  • チャネル・マネージャーを利用して自分のホテルを管理しRate dispariyを避けましょう。以下のウェブサイトをご覧下さい。